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ホストの体験談

英語が苦手な私が、子どもと迎えた初めての海外ゲスト

埼玉県 / 30代

世界中の旅人とわが家で食卓を囲むホームビジット。
今回お話を伺ったのは、未就学のお子さんを育てながら、初めてホストに挑戦した菅生さん。

英語が得意というわけではなく、不安も抱えながら迎えた当日。
それでも振り返ると、「勇気を出して、やってよかった」と話します。
子どもと一緒に迎えた、初めてのホームビジットの時間をお届けします。

「英語ができない自分」を、子どもに見せたかった

――なぜホームビジットをやってみようと思ったのでしょうか?

同じ職場の先輩が、すでにホストとして何度か受け入れをしていて、その方に勧めてもらったのがきっかけでした。

子どもにとって「きっといい影響があるだろうな」という思いが、原動力として大きかったです。

日常の中で、海外の方と自然に触れ合う機会は少ないので、どうしても身構えてしまう。
ホームビジットでは、そのハードルの高さを低くしてくれるんじゃないかなと思いました。

「英語ができないと難しそう」というイメージが先に立ってしまいがちですが、それでも人として、ちゃんとコミュニケーションはできる。
その姿を、子どもにも見せられたらいいなと思ったんです。

ゲストの方は、皆さん日本に興味をもって、観光に来てくれている人たちというのも、安心材料のひとつでした。

短期留学や他の手段ではなく、自分の家に来てもらうことで”日常の延長”として国際交流ができる。
その距離感も、子どもにとっては、海外に触れる第一歩としていいなと感じていました。

沈黙が怖かった。それでも、踏み出した理由

――受け入れを決めるにあたって、不安だったことは何でしたか?

いろいろな不安はありましたが、一番大きかったのは、「会話が続かなかったらどうしよう」という気持ちでした。

英語が得意というわけではなく、夫も、日常的に英語を使う環境ではありません。

言葉の壁がある中で、初対面の人と向き合い、「もし沈黙になってしまったら......」と、想像するだけで、正直なところ少し身構えてしまっていました。

子どもにとっても、はじめての体験だったので、「知らない人を前にして怖がらないだろうか」「当日、体調を崩してしまったらどうしよう」と、親として浮かぶ不安は、いくつもありました。

それでも踏み出せたのは、初めて海外に行ったとき、拙いながらも現地の人とコミュニケーションが取れた喜びが、今も心に残っていたからです。

「勇気を出して一歩踏み出せば、自分の世界も広がることもあるんだよ」ということを家族にも伝えたい、という思いが、背中を押してくれました。

考えていた不安は、会った瞬間に消えた

――当日を迎えるにあたり、準備していたことはありましたか?

受け入れを経験していた先輩からも色々とアドバイスをいただいて、できることは一通り準備しました。話のネタになりそうな本を、図書館から借りておいたり、夫には、事前に翻訳アプリを入れてもらいました。

ゲストの方とは、事前にメールで食事の内容を相談し、うどんと天ぷらを用意して、卵焼きを一緒に作ろう、ということになりました。
あとは、デザートには、和菓子を少しだけ用意しましたね。

待ち合わせの時に必要なウェルカムボードも、子どもと一緒に楽しんで作りました。

準備万端のはずでしたが、それでも迎える直前は「大丈夫かな」「ちゃんと話せるかな」とソワソワしていましたね。

でも、その緊張は、実際にゲストの方が現れて、笑顔で手を振ってくれた瞬間に、一気にほどけました。

車で家に向かう道中も、準備していた話題を使う間もなく、相手から次々に質問をしてくれたので、ホッとしたのを覚えています。

「何を話そう」と考えていた時間よりも、その場で生まれたやりとりのほうが、ずっと心地よかったですね。準備よりも、目の前の時間を一緒に楽しむことの方が大切だったんだと、そのとき実感しました。

言葉が完璧じゃなくても、会話は続いていく

――英語でのコミュニケーションは、どうでしたか?

英語での会話には不安はありましたが、翻訳アプリが大きな助けになりました。

ゲストはイタリア在住のご家族だったので、実はお互いに英語は第2言語だったんです。
特にパパ同士は、英語が得意ではなかったのですが、サッカーゲームをきかっけに話が盛り上がっていたようです。後から聞いた時に「こんなに話せたんだ」と、夫が嬉しそうに話してくれました。

言語が完璧じゃなくても、共通の話題がひとつ見つかるだけで、会話はちゃんと続いてく。
そのことを身をもって感じることができた経験でしたね。

喋れる自信がなかったとしても、いざ会話が始まったら、不安を打ち消すぐらい楽しい時間があっという間に過ぎていくんだな、と今回強く感じました。

――お子さんの様子はいかがでしたか?

子どもたちは、ゲストのお子さんとも年齢が近く、シール交換したり、おままごとで遊んだり、言葉なしでも自然に遊んでいました。
「どうぞ」や「サンキュー」のような単語だけの会話はしていたと思いますが、子ども同士、お互い「喋らなきゃ」みたいな思いがなく、おもちゃも介して自然に遊べていたのがすごく私も嬉しかったです。

日本人以外のお友達と遊ぶのは、今回が初めてでしたが、戸惑う様子もありませんでした。

最初は親がサポートして、「これやってみれば?シール交換する?」のように声かけをしていたんですが、すぐにお互い打ち解けて、子どもの吸収力に驚かされました。

親同士が話している間に、子どもたちだけで遊んでいる時間もあって、その姿を見て、少しうらやましく感じたほどです。

娘にとって初めての海外のお友達ができたことが嬉しかったですね。帰国後もメッセージのやりとりが続き、大人同士も、友達のような関係が生まれました。

海外に行けなくても、世界は家にやってくる

――いま迷っている人に、メッセージをお願いします。

子どもがいる家庭には、いろいろな国際交流の選択肢があると思います。
その中でも、最初の入り口として、ボーダレスビジットはとてもおすすめです。

海外旅行に行きたい気持ちはあるけど、仕事やお金のことを考えると、なかなか難しい。
そんな方でも、「家にいながら、海外に行ったような時間」を味わえると思います。

私自身、登録してから初めて受け入れるまで、少し時間がかかりました。
興味はあるけれど、不安もあって、なかなか一歩が踏み出せなかったんです。

でも、勇気を出してやってみたら、あっという間に時間が過ぎて、最後に残ったのは「楽しかった」という気持ちでした。

もし、あのときの自分に声をかけられるなら、「思い切ってボタンを押しちゃいなよ」と言いたいです。

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